ここでは、Vagrantを使って、CentOS環境を整える方法を紹介します。まず簡単に手順をまとめると次の通りです。

  • (1)Vagrantをインストール
  • (2)VirtualBoxをインストール
  • (3)コマンドでVagrantfileを作成
  • (4)Vagrantfileを編集
  • (5)Vagrantを起動
  • (6)SSHで仮想マシン内のCentOSにアクセス

(0)Vagrantについて *

プログラムの開発環境を整えるのはとにかく面倒です。そこで、一度、お気に入りの環境を構築したなら、その状態を覚えておくことができたら便利だと思いませんか?

最近では、仮想環境を利用して、開発環境のイメージを作ったり、チーム内で共有したりするようになっています。しかも、こうした仮想化のためのツール群は、無償で提供されています。Vagrantを利用すると、非常に短時間のうちにOSをセットアップし、環境を利用することができるようになります。

(1)Vagrantをインストール *

まずは、Vagrantのインストールしましょう。

(2)VirtualBoxをインストール *

Vagrantはただの自動化のためのツールです。仮想マシンを導入する必要があります。

(3)コマンドでVagrantfileを作成 *

任意のディレクトリで以下のコマンドを実行します。

$ vagrant init

するとVagrantfileという設定ファイルが作成されます。

(4)Vagrantfileを編集 *

テキストエディタでVagrantfileを編集します。

config.vm.box = "base"

上記の部分を以下のように書き換えます。

# config.vm.box = "base"
config.vm.box = "puphpet/centos65-x64"  ← このように書き換える

設定ファイルの「config.vm.box」の項目には、任意のBoxファイルを指定することができます。指定できるBoxファイルを、こちらの一覧から探すことができます。

参考までに、以下のBoxでも問題なく環境構築できました。

# config.vm.box = "base"
config.vm.box = "geerlingguy/centos6"

(5)Vagrantを起動 *

以下のコマンドを実行します。

$ vagrant up

すると仮想マシンが起動します。

この時点でエラーが出るなら、以下のサイトが参考になるでしょうか?

(6)SSHで接続 *

OSXであれば、ターミナルから直接以下のコマンドを実行すると、CentOSにログインできます。

$ vagrant ssh

Windowsであればターミナルエミュレータの「Poderosa」などをインストールして使います。

より詳しい情報 *

以下の書籍で解説しています。

参考 *